必死のパッチで頑張ってるって言えるか?

引っ越して1ヶ月経過。 マイナスマイナスで大赤字です。はぁ 引っ越しってお金かかるね・・・ ついでだからといって大きな買い物しまくったので、貯金がだいぶ消えました。 書きたい事はいろいろあるんですが・・・・ 部屋もなかなか片付かないし~・・・暑いので何もする気が起きませんわ。

16歳無職が灰が峰に遺体遺棄なんていうとんでもない事件が起きて、 日々そのニュースや掲示板ばかり読んでいます。 品のない広島弁が全国ニュースで流れて印象わるそ~~~ ちなみに、わたしは灰が峰には行った事ありません。 高校大学の時は、心霊スポットというよりドライブ&夜景見に行く定番って感じでしたけど。

やっぱ、子供が非行に走るのは親の責任って思います。 学校の教育が~っていいますが、中卒で中学も不登校だったら教わる機会がありません この少女や少女の友達と思われるブログ(デコログ)を読むと 家庭環境が複雑だったり、ネグレクトを受けていたりです。 普通の家庭に育ち大学まで行かせてもらったっていう人は世の中たくさんいると思いますが でもそれが当たり前じゃない人もたくさんいるわけですね いわゆる毒親ってやつでしょうか

毒親のもとへ産まれてしまったことは大変気の毒ではありますが 片親でも、クソ親でも立派な大人になっている人はたくさんいます

それで思い出したのがこのあいだ読んだ桂雀々さんの必死のパッチ

前置きが長くなりましたが本の感想です

まずこの本を読もうと思ったのが、阪神藤浪の「必死のパッチで頑張ります」 を方言か何かかなあってぐぐって、小町のトピックスにひっかかって、そこでこのタイトルの本がおもしろいですよと書かれており、さらにAmazonを見ると高評価で購入に至る。

購入は、文庫の方をマケプレで買いましたが、 必死のパッチ感が出ている単行本の表紙がいい感じ。

本の内容濃いのですが、ページ自体は少なめで読みやすい。 というか、一気に読んでしまった!1時間くらい? 私は本を読むのが遅くて、少し読んではほかの本を買い、読み終えた本は無い状況。 そんな中夢中で読んでしまって自分でも驚いた。

評価通りの本だと思った。これの続きが読みたい。

当時の状況よくそんなに覚えてるな~というほど描写が細かいです そしてヘビーです 途中ちょっと読んでて辛くなってきます。 うどんを食べる話や赤鉛筆のエピソードなんて糞親に怒りがわきます。気の毒です。 でも淡々と書かれていて所々笑える箇所があります。

出てくる親は、紛れもなく毒親だと思います。 麒麟の田村がホームレスの方がマシっていうくらいです 麒麟の田村も結構かわいそうな話でしたが、兄弟がいたのが大きな違い。 雀々さんは、一人っ子で、まず母親が出て行き、父親と二人になりますが あまり真面目に働かない上に借金取りに終われ、あげく父親だけ逃げます 逃げると言っても、父親は週一で帰ってくるといって放置です 民生委員や近所の人の助けもありますが 施設に行くなんて話にならずにそのまま家に一人で住み続けます。ここがこの本の大きなポイントですね。 そこから、落語の道へ行くきっかけができるわけですが 中学生が一人で住むのは並大抵のことではありません また、現代だったらこういう場合どうなるんだろうって思いますね~ 民生委員とかそんな機能してないし・・・

最初と最後に、母親と再会するエピソードが載っていますが 雀々さんの対応に注目 ふつう、自分を捨てて出て行った母親なんて軽蔑します。縁を切りたいと思います このオカンもたいがいひどいですよ ひでぇな~って思いながら最後読みましたが、雀々さんの対応になぜだかすこしほっこりしてしまったり。

読み終えてすぐ思ったのは 「果たして、必死のパッチで頑張ったって言える事ってあるか?」 である。 無い。 我慢も努力も嫌いで、ずっと避けてきた。 みんな勉強している中、してなかった みんなが激やせになるほど就活してた中、自分はしてなかった 会社でも、とくに努力する事も無く、日々ダラダラ・・・・ 夢や目標も無く ただただ過ぎてく毎日・・・・・ 平和ボケな自分にとっては目の覚めるような本であった。

最初の話に戻るが、16歳の家出少女たちよ いや、毒親のもとに産まれたすべての少年少女よ 悲観的になるでない!親のせいにするでない! この本読め! って思ったね。

いや、でも私のようなダラダラした大人が読むのが一番いいかも おすすめできる本です。